子牛たちへのレクイエム~報道規制と憂国論~

5月14日(金) 晴れ。

さて今日は記事をもう一つ。
最近ニュースもろくに見ないダメ社会人生活を送っていたのですが
そんな私でも豚インフルに次ぐ家畜病が国内で広まってるらしいとは知ってました。

口蹄疫

けど、あまり報道もされないのにそんなにひどくないのかな、と思ってました。

ところが今週、友人からとんでもないメールが送られてきたのです。
↓↓↓

こちら、リンク先の記事です。

宮崎県の酪農家の悲痛な叫びが載っています。

あまりにひどい。

やっぱり売国行為だと信じるしかないほど現政府の対応はひどいし、
酪農家が首をくくらなきゃならないほどの事態になってることにも驚いた。
悲しいけど、日本に報道規制が存在することも現実らしい。
 現に同じ九州に住んでいてもまったく情報は伝わって来ていないし。

でも。そんなことよりなにより、

罪も無い数十万頭の家畜の命がむざむざ奪われてしまうことに我慢がならないのです!


イメージ 1

※画像は記事とは無関係です。こちらのサイトからお借りしました。

私は小さなうぱちゃんの健康ですら一喜一憂してしまうのに、
手塩にかけて育ててきた子牛を、
(たとえ将来肉牛になる運命でも、
「役に立ってもうらうんだからこそ大事に育ててあげたい」と願って育ててきたはずなのに)
助かる方法があるのに使うこともできず、
むざむざ見殺しにするしかない飼い主さんたちの気持ちはどんなだったでしょう。

役に立つべくして育てられた命が。
人間のエゴで、なんの役にも立てずに踏みにじられていったのです。
牛や豚たちの無念はどうすればいいのでしょう。

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こんな事態をみすみす見過ごしてる今の政府は何?

政府はバカだから仕方ない、って声もあるけどあきらめてる場合じゃない。
こんな状況を野放しにしていたら後でもっとひどいことが起こってしまう。

今まで動物愛護の話を聞いてもこれほどの「怒り」を感じたことは無かったと思う。
怒りっていうか、ここまでくると「やばい」っていうニュアンスに近い。
早くなんとかしなきゃっていう焦りと恐怖とそして悲しみ。

動物たちの無念を晴らすためにも、一人でも多くの人に知ってほしい事件です。


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ところで、どうしてこういう時は「動物愛護」の人たちは何も言わないんだろう。

「かわいい」犬や猫やうさぎや、それから「知的な」鯨の時は大騒ぎするのに。

牛や豚は家畜だから?犬猫ウサギは愛玩動物で鯨は知的生命だから?
どちらも人間の都合で命が残酷に奪われていくことには変わりないのにね。

これだけ国の上部がおかしくなっていても、たいがいの国民は無気力なのか何も言わない。
内側から変えることはできないかもしれない。
だったら、せめて、
捕鯨を国際問題に仕立て上げるほど影響力のある海外動物愛護の人たちが、
日本政府の対応のまずさを責め立ててくれないかな、とか願ってしまう。

…こんな状況で他人任せにしてしまう自分もやっぱり「無気力派」の国民なのかもね。

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報道規制はホントにこわい。
今回の件もちゃんと読めばたしかにニュースには出ているのに、
ワイドショーでばかみたいに騒ぎ立ててくれないと「重大だ」と認識できなくなってしまった
私たちの危機管理能力低下も、ほんとにこわい。
どうでもいいスキャンダルをばかみたいに騒ぎ立てるワイドショーに慣らされた結果がこれ。
ノリピー事件がよい例。どうでもいいのにさぞかし重大事件のごとくに誰もが詳細を知っていた。

利権でしか動かないマスコミと、情報認識能力の低下した視聴者。

メディアがメディアとしての機能をなさなくなってる今、
できるだけシンプルな生の情報から事態を把握する能力を磨かなきゃいけない気がする。
生の情報を得ることができる今のうちに。

無惨に殺されていった動物たちの魂に償うためにも、

私たち一人一人が今の日本の危機的状況に気づくべきだと思う。





↓これ、今日のニュース。↓
大切なことはたくさん書いてあるのに、
全くセンセーショナルじゃないから事態の深刻さを見逃してしまう、よい例。
※決してセンセーショナルにしろと言ってるわけではありませんのであしからず。
口蹄疫の感染止まらず=家畜処分対象は8万頭超に―宮崎
5月14日14時29分配信 時事通信
 宮崎県で、家畜伝染病の口蹄(こうてい)疫に感染した疑いのある家畜が国内で10年ぶりに確認されてから3週間が過ぎた。発生農場は91カ所に達し、殺処分の対象となる牛や豚の累計頭数は14日時点で8万366頭にも及んでいる。10日に宮崎を訪れた赤松広隆農林水産相は家畜の殺処分に対する補償を国が全額負担すると強調したが、その後も相次ぐ発生に関係者の不安は収まっていない。
 「夢も希望もない。もうわれわれは体力が持ちません」。赤松農水相との会談で農業団体代表は畜産農家の窮状を涙ながらに訴えた。同県の東国原英夫知事も畜産農家の体力が10年前の発生時と比べて低下している現状を繰り返し説明、国に全面的な支援を要請した。
 被害の規模は殺処分が牛35頭にとどまった10年前とは比べものにならない。ここまで被害が拡大した要因の一つとして、県は畜産農家が密集する地域で発生していることを挙げる。県によると、被害が多発する川南町では既に町内の半数以上の豚が殺処分対象となり、牛も半分に迫る。殺処分後の埋却作業は自衛隊の協力を受けるが、全体の約半分しか完了していないのが現状だ。 
出典:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100514-00000094-jij-pol